春高準決勝の結果

下北沢成徳 (25-22 25-16 23-25 25-18) 鹿児島女
就実 (27-25 19-25 20-25 25-21 15-11) 金蘭会

 激闘の末、勝利をつかみとった就実の選手たちは、コートに歓喜の花を咲かせた。岡山県選抜で臨んだ昨年10月の国体準決勝で完敗した金蘭会に雪辱。頂点に立った1995年以来の決勝へ進出し、西畑美希監督は「すごいうれしい」と目を赤くした。
 昨年の高校総体や国体では、20点台に突入してからの競り合いでセットを落としていた。春高へ向け「20-20」を想定した場面からの練習を繰り返した。指揮官が「どんな状況でも攻め続ける」精神を植え付けた特訓の成果が生きた。
 セットカウント1-2とされ、後がない第4セット20-20の場面。田部咲来(3年)が「絶対に決める」と振り抜いて21点目をもぎ取ると、小川愛里奈(3年)、兵頭由希(3年)も強打を連発。第4セットを25-21で奪い、流れを引き寄せた。
 実は西畑監督は95年の優勝メンバー。古豪復活を託され、2年前にコーチから監督に就任した。精神面の弱さを指摘されてきた田部は「1点に対する執着心が強くなった」と心身の変化を実感している。
 決勝の相手は、昨夏の高校総体準決勝で敗れた下北沢成徳。またしてもリベンジするチャンスが到来だ。「泣いても笑ってもあと1試合。みんなで頑張りたい」と八尾郁奈主将(3年)。頂点の喜びを知っている指揮官に最高の結果を届ける。

・1995年の時の優勝はインハイだったので、本当の春高で前回就実が優勝したのは1981年。