春高準々決勝の結果

金蘭会 3 (25-22 21-25 25-19 25-19) 1 下北沢成徳
東九州龍谷 3 (25-27 26-24 20-25 25-20 15-11) 2 誠英

 バレーボールの全日本高校選手権第4日は7日、東京体育館で準決勝が行われ、8日の決勝は男子が鎮西(熊本)−洛南(京都)の顔合わせとなった。女子は金蘭会(大阪)と東九州龍谷(大分)が勝ち上がった。
 総体決勝と同じ顔合わせとなった東九州龍谷誠英は、総体覇者がフルセットの激戦に競り勝った。相原監督は「死闘でした。完成度が高いもの同士の試合だった」と興奮冷めやらぬ様子で話した。
 57本のスパイクを放った身長183センチのエース中川だけでなく、平山が58本、梅津が50本、合屋も45本と全員が満遍なく攻撃を仕掛けた。特にライト側から平山や合屋が打つ速い攻撃が有効だった。セッター比金は「ライトが決まったら乗れる。信頼して上げている」と笑顔だった。

 高校総体決勝の再現となった誠英東九州龍谷の最終セットで、誠英のエース、ヒックマン・ジャスティス主将(3年)が足をつって途中交代した。
 立つのもやっとの状態だったが、相手にマッチポイントを握られたところで再びコートへ。超満員の大歓声に後押しされたが、及ばなかった。「最後はやりきろうと思った」と主将は苦い結果にも納得の表情を浮かべた。

 3連覇を狙った下北沢成徳は金蘭会に屈した。1-2で迎えた第4セット、7-8の場面でサーブ順を間違える痛恨のミス。動揺し、7-15と連続失点し勝負は決した。小川監督は「あれで試合の流れを壊した。痛かった」と悔やんだ。
 チーム最多25得点のエース石川ら、リベロを除く先発6人中5人が2年生。総体、国体では4強入りできなかったが、優勝を狙える力を付けてきた。小川監督は「こういう悔しさを知ったことで、次はまた優勝争いができる」。石川も「来年はメダルの色を、いい色に変えられるようにしたい」と涙を流しながらも前を向いた。