春高決勝の結果

金蘭会 3 (25-20 25-18 25-23) 0 東九州龍谷

・金蘭会は3年ぶり2度目の優勝。

 バレーボール・全日本高校選手権最終日(8日、東京体育館)女子の決勝が行われ、金蘭会(大阪第1)が高校総体覇者の東九州龍谷(大分)に3-0(25-20、25-18、25-23)でストレート勝ち。2015年以来3年ぶりの2度目の優勝を決めた。
 第1セット立ち上がりは点の取り合いとなったが、金蘭会が徐々に抜け出し、8-4で序盤はリード。中盤も金蘭会がさらにリードを広げて16-10としたが、終盤に6連続得点を許して16-16で一度は同点とされた。それでも主将の林(3年)などの活躍でじわじわと点差を広げ、粘る東九州龍谷を振り切って、25-20で金蘭会が第1セットを先取した。
 第2セット序盤も金蘭会が4連続得点などで8-4と先行したが、東九州龍谷がエース、中川主将(3年)の活躍や速攻も交ぜた攻撃でじわじわと追い上げ、12-11で逆転。その後は一進一退の攻防となったが終盤、金蘭会が徐々に抜け出す。最後は相手の時間差攻撃に対してブロックが決まり、25-18で金蘭会が連取した。
 第3セットはエースの得点でスタートした東九州龍谷が序盤先行。しかし、金蘭会がサーブポイントなどで詰め寄り、11-11の同点に追いつく。その後は点の取り合いとなったが、金蘭会の1年生エースで、女子日本代表にも選ばれた宮部藍梨(19)の妹、愛芽世の攻守にわたる活躍などで16-13とわずかに抜け出した。後がない東九州龍谷が粘りを見せて、22-23で終盤に逆転を許したが、タイムアウトで流れを変え、25-23で金蘭会が逃げ切り。3-0のストレート勝ちで、全国6449校の頂点に立った。
 金蘭会は1回戦で文京学院大女(東京)に圧勝。2回戦で西原(沖縄)、3回戦で福井工大福井(福井)を下し、準々決勝で由利(秋田)、準決勝では3連覇を狙う下北沢成徳(東京第1)を撃破した。

 東九州龍谷は、生命線のライト攻撃が封じられた。「対策を取られた。相手の両レフトが高く、ちょっとでもトスが乱れると(ブロックで)囲まれた」と相原監督。サーブで狙われたエース中川もスパイク得点は9点にとどまり、攻撃陣が機能しなかった。
 3回戦から3試合連続でフルセットの激戦を制して、4大会ぶりに決勝まで勝ち上がった。大会4度の優勝を経験した指揮官は「全国で決勝に行くチームに戻してくれた。立て直してくれて、感謝です」と選手らをたたえた。

・最優秀選手賞…林琴奈(金蘭会)
・優秀選手賞…林琴奈(金蘭会)、曽我啓菜(金蘭会)、中川美柚(東九州龍谷)、合屋咲希(東九州龍谷)、椎名真子(下北沢成徳)、ヒックマン・ジャスティス(誠英
・ベストリベロ賞…水杉玲奈(金蘭会)