春高決勝の結果

下北沢成徳 (25-19 25-22 25-18) 就実

下北沢成徳は2年連続4度目の優勝。

 連覇を狙う下北沢成徳(東京)が、主将の黒後愛(3年)、「NEXT4」の石川祐希(中央大)を兄に持つ1年・石川真佑らの活躍で就実(岡山)を破り、4回目の優勝を決めた。
 第1セットを先取した下北沢成徳に対して、就実は第2セットに反撃。序盤に5連続ポイントで一時は6点差をつけるが、下北沢成徳も徐々にペースを戻し、5連続ポイントでお返しすると逆転、第2セットも取ると、そのまま第3セットも圧倒し一気に試合を決定付けた。
 優勝の瞬間、コート上で抱き合って涙を流した下北沢の選手。1年から注目された黒後は「私は何もしていなくて、仲間に支えられました。チームが一つになって、勝てた試合でした」と感謝。石川は「春高の中では良かったかな」と大物ぶりをみせる発言で決勝を振り返り、「自分のプレーは良くなかったですが、最後は3年が支えてくれました。尊敬できる3年生でした」と語り「来年も再来年もセンターコートで戦えるよう、頑張ります」と宣言した。
 選手の手で胴上げされた小川良樹監督(61)は、就実の準決勝での金蘭会戦を見た際に強さを感じたと明かして「厳しい試合になると予想しましたが、2セット目に逆転できた。彼女らの成長を一番近いベンチで見守ることが出来て、とても幸せでした」と話し、「(黒後は)今日は苦しそうでしたが、最後は決めて笑顔で良かった。優勝おめでとう」と、選手をたたえた。

・最優秀選手賞…黒後愛下北沢成徳
・優秀選手賞…黒後愛下北沢成徳)、山口珠李(下北沢成徳)、小川愛里奈(就実)、白濱彩花(就実)、福永美緒(鹿児島女)、宮部藍梨(金蘭会)
・ベストリベロ賞…井上裕利恵(就実)