春高1回戦の結果

八王子実践 2-1 山東
岐阜済美 2-1 札幌大谷
福井工大福井 2-0 和歌山信愛
誠英 2-1 三浦学苑
奈良文化 2-1 米沢中央
九州文化学園 2-0 高知中央
市立橘 2-1 札幌山の手
金沢商 2-1 誠信
盛岡誠桜 2-1 岩美
古川学園 2-1 市立船橋
文京学院大 2-0 大社
就実 2-0 富山第一
青森西 2-1 國學院大栃木
東京都市大塩尻 2-1 日ノ本学園
郡山女大附 2-0 四天王寺
富士見 2-0 西原
市立沼田 2-0 秋田北
佐賀清和 2-1 西邑楽
高松南 2-1 三重
細田学園 2-0 富岡東

 頼れる主将が、熱戦に終止符を打った。マッチポイントを迎え、自陣に飛んできた相手のレシーブを押し込んだ。古川学園・鴫原は周囲を見渡し、仲間が作る歓喜の輪に加わった。市船橋を下し、チームにとって3年ぶりの春高勝利。笑みが広がった。
 「みんなが喜んでいる姿を見て、点が入ったんだなと。うれしい!!」
 1-1で迎えた最終セットは一進一退の攻防が続いた。22-23と劣勢の中、鴫原に自然と球が集まった。仲間の期待に応えるように、広角に打ち分ける正確なスパイクを武器に、3連続で相手コートに球を沈めた。
 古川学園は14年連続で出場する強豪だが、ここ2年は初戦で敗退した。この日はフルセットに及ぶ激闘を制し、3年生の鴫原にとって、春高初勝利。昨年の福井国体1回戦で敗れた難敵にリベンジした。
 小3のときに友達に誘われ、地元・福島のクラブチームに入った。レベルアップを目指し、高校バレーの名門への入学を決意。1年生からメンバーに選ばれ、昨年6月にはU19の世代別代表としてアジアジュニア選手権(ベトナム)に出場し、優勝に貢献した。吉田あゆみ(3年)とともに若手の有力株として注目を集める17歳は卒業後、Vリーグトヨタ車体に入団する。
 「目標は優勝。だけど目の前のことを大事に悔いが残らないように」
 1回戦屈指の好カードを制し、6日の2回戦で近江兄弟社(滋賀)と対戦する。「“ひなた”ぼっこをするような、温かい子になってほしい」という両親の願いを込めてつけられた名前を持つ鴫原が、チームをまとめる。 

 第71回全日本バレーボール高校選手権大会第1日(5日、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)細田学園は2-0で富岡東(徳島)にストレート勝ち。2年ぶりに初戦を突破した。この日、Aコートでの試合は熱戦続きで、8試合中6試合がフルセットまでもつれ込んだ。そのため、第8試合だった同校の試合終了時刻は午後9時半をすぎていた。伊藤監督は「ここまで遅いと待ちくたびれてしまう」と苦笑いしていた。