春高1回戦の結果

山東 2-1 北陸
春日部共栄 2-0 金沢商
敬愛学園 2-0 坂出商
城南 2-0 富士見
聖和女学院 2-0 近江
奈良文化 2-0 安来
大阪国際滝井 2-0 誠英
東京都市大塩尻 2-1 八王子実践
誠信 2-0 長岡商
日立第二 2-1 誠修
富山第一 2-0 秋田北
札幌山の手 2-0 西原
県岐阜商 2-0 高田
鎮西 2-0 帝京第三
広島桜が丘 2-1 津商
鹿児島女 2-0 市立橘
就実 2-0 青森西
和歌山信愛 2-1 國學院大栃木
都城商 2-0 高知
北嵯峨 2-0 岩美

 「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第73回全日本バレーボール高等学校選手権大会が5日行われ、女子の東京都市大塩尻八王子実践を破った。
 最後は西原桃香主将(3年)の強打が相手ブロックをはじき、フルセットの激闘に決着をつけた。「対戦が決まり、絶対に倒してやると思っていた」。選手権優勝5回の名門・八王子実践撃破に、東京都市大塩尻のエースは感慨深げだった。
 第1セットは、東京大会からセッターを代え、速いテンポで攻めてきた八王子実践の“奇襲”に戸惑って落としたが、第2セットに入るとサーブレシーブが安定し、セッター山岸優月(ゆづき)=3年=が徐々にコンビを使えるようになった。最終セットは左利きの上島彩季(さき)=3年=の強打で終盤に抜け出し、西原がとどめをさした。
 期するものがあった。先発6人のうち、西原や上島ら4人が長野・裾花中出身。西原らが1年だった2015年度には石川真佑(東レ)を擁して6度目の全日本中学選手権優勝を飾ったが、3年時には八王子実践中に惜敗し、目標の日本一に届かなかった。「高校で一緒に日本一を狙おう」。裾花中を率いていた今井一仁監督が18年から東京都市大塩尻の指揮官に転じると、西原らも行動を共にした。
 高校3年のシーズンはインターハイや国体がコロナ禍で中止となり、春高が最初で最後の全国大会。因縁の相手を破り、チームは勢いづくが、西原は気を引き締める。「持っている力の半分くらいしか出ていない。もう1回立て直す」。日本一への最後のチャンスは絶対に逃さない。