今年は北信越総体。バレーボール女子は金沢市です。

・予選リーグ敗退校 松山東雲、大和南、星稜、細田学園、開智、花巻南、宇都宮中央女、旭川実、水戸女、首里、高崎女、札幌山の手、多治見西

 令和3年度全国高等学校総合体育大会北信越インターハイ)女子大会の予選グループ戦と敗者復活戦が、7月28日(水)にいしかわ総合スポーツセンター金沢市総合体育館(ともに石川)で行われた。
 昨年度の春高優勝校で、2年前のインターハイ優勝校でもある就実(岡山)は、初戦で共栄学園(東京)にストレート勝ち。第1セットは危なげなく奪ったが、第2セットは競り合う展開に。しかし、最後は深澤つぐみキャプテンの3連続得点で勝負を決めた。深澤は「ミスが全体的に多かったので修正したいです。3年生としてこの大会は最後で、国体、春高は開催されるかわかりません。優勝して金メダルを持って帰れるようにしたいです」と力強く語った。
 久しぶりに全国の舞台に臨む下北沢成徳(東京)は、予選グループ戦で開智(和歌山)と対戦し、ストレートで勝ち上がった。
 ミドルブロッカーの田中麗子は「久しぶりの全国大会で、正直緊張はあった。相手の対策はもちろん、自分たちの気持ちの入り方など、準備してきたことが発揮できない部分もあったので、決勝トーナメントでは最初から自分たちの力を発揮したい」と29日からの試合を見据えた。
 昨年度からメンバーが大きく入れ替わった金蘭会(大阪)は、下級生の活躍も光り快勝した。中でも、エースの吉武美佳と対角を組む1年生の上村杏菜は、バックアタックを決めるなど、パワフルなスパイクで得点を重ねた。上村は「中学2年生以来の全国大会で緊張しましたが、楽しんでやるしかないと思いました。今は何も気にせずプレーさせてもらっていますが、3年間でムラのないいいプレーができるようになりたい。(今大会の目標は)日本一です」と笑顔を見せた。
 静岡県富士見(静岡)は、第3セットに1年生の渡邉実羽香が大活躍。終盤まで地元の金沢商(石川)にリードを許したが、身長180cmの高い打点からスパイクを決めるなど、5連続得点で逆転した。6月の東海総体からレギュラー入りした渡邉は、高校初の全国大会。「周りの声が聞こえないくらい緊張していました。でも、第1セットの途中から、それを忘れるくらい気持ちが入りました。先輩方が作った流れを切らさないように上がってきたトスを決めて、笑顔で終わりたいです」と意気込んだ。
 29日(木)は同会場にて、決勝トーナメント1、2回戦が行われる。