インハイ準々決勝の結果

就実 2-0 鹿児島南
金蘭会 2-0 九州文化学園
下北沢成徳 2-0 古川学園
都城商 2-0 岡崎学園

 令和3年度全国高等学校総合体育大会北信越インターハイ)女子大会の決勝トーナメント3、4回戦(準々決勝)が7月30日(金)にいしかわ総合スポーツセンター(石川)で行われた。就実(岡山)、金蘭会(大阪)、下北沢成徳(東京)、都城商(宮崎)がベスト4進出を決めた。
 昨年度の春高を制し、2年前のインターハイ優勝校でもある就実は、3回戦の福岡女学院(福岡)戦で今大会初めてセットを落とした。その後逆転勝ちし、準々決勝の鹿児島南(鹿児島)戦でストレート勝ちを飾ったが、西畑美希監督は「自分たちが何をしたいのか。意志が感じられない」と厳しい口調。深澤つぐみキャプテンと姉のめぐみを中心に、モヤモヤした雰囲気を打ち破りたい。
 エースの吉武美佳以外は1、2年生がスタメンの金蘭会は、爆発力が魅力。準々決勝の九州文化学園(長崎)戦は第1セット中盤までリードを許したが、1年生の上村杏菜のスパイクや同じく1年生の井上未唯奈のブロックなどで逆転。第2セットは危なげなく奪い、ここまで失セット数0で勝ち上がる。
 金蘭会と同じく1セットも落としていないのが下北沢成徳。谷島里咲、濱村ゆいの両エースや、ライトの佐藤彩夏など、スパイカー陣の破壊力は抜群。また、レシーブ力も高く、リベロの伊藤鈴夏、内澤明未をはじめとした粘り強い守りで、安定した攻撃につなげる。
 唯一の公立校として、県勢初のベスト4入りを果たしたのが都城商。サウスポーの甲斐理香菜らが緩急のあるスパイクを決め、準々決勝では東海大会優勝の岡崎学園(愛知)にストレート勝ち。松元一太監督は「大きな選手はいませんが、柔道で金メダルをとったウルフ(・アロン)選手のように泥臭く勝てばいい。明日も泥臭く、小さくても頑張れるところを見せたいです」と意気込んだ。
 31(土)はいしかわ総合スポーツセンターにて準決勝と決勝戦が行われ、準決勝では就実と金蘭会、下北沢成徳都城商が対戦する。