次期監督

東京五輪 バレーボール 女子1次リーグA組 日本1-3ドミニカ共和国(2日、有明アリーナ)

 女子1次リーグでドミニカ共和国に敗れ、決勝トーナメントに進めなかったバレーボール女子日本代表は、次期監督の有力候補にVリーグJTで監督を務める吉原知子氏(51)が挙がっていることが2日、分かった。中田久美監督(55)の任期は東京五輪までとなっており、日本協会は今後、監督候補者選考委員会を開き人選を進めるが、24年パリ五輪までは3年しかないため、早急な決定が必要となる。
 元日本代表の吉原氏は15年にJT監督に就任。そのシーズンはVリーグ2部に低迷していたチームを優勝に導き、入れ替え戦で1部昇格。さらに19、20年度に2季連続優勝を果たすなど、その力量を高く評価されている。日本代表にもセッターの籾井あき(20)、アウトサイドヒッターの林琴奈(21)、リベロの小幡真子(28)を送り出している。
 現役時代はミドルブロッカーとして、日立、ダイエー東洋紡、パイオニアのどのチームでもリーグ優勝し、“優勝請負人”と呼ばれた。五輪には92年バルセロナ、96年アトランタ、04年アテネの3大会に出場し、キャリアも十分。日本協会関係者は「現役時代から日本のバレーを知り尽くしている。勉強熱心で、逆境にも強い」と吉原氏を評価した。
 ただ、Vリーグ関係者は「男子がブラン・コーチで成功しているように、女子も外国人の監督を考える時期に来ているのではないか」と外国人指導者の招へいに舵を切るべきと口にした。一部には東九州龍谷高の監督として日本一を経験している日本代表・相原昇コーチ(53)の昇格を推す声もあるが、協会関係者は否定的だった。

・外国人監督ではダメなのか。