春高準決勝の結果

就実 3 (25-15 25-19 25-20) 0 金蘭会
古川学園 3 (27-25 16-25 25-14 25-23) 1 下北沢成徳

春高女王の力を見せつけた。前回大会優勝の就実は2018、2019年大会連覇の金蘭会を圧倒。ストレートで勝ち連覇に王手をかけた。
チームを引っ張ったのは双子の深沢姉妹(3年)だ。姉のめぐみが19得点すれば妹のつぐみは17得点。主将のめぐみは「日本の高校3年生の中で一番長くバレーができるチームになれてうれしい」と喜べば、つぐみも「最後まで打ち抜けたことがよかった」と充実した表情で語った。
この日は金蘭会の深沢ツインズ対策を読み、普段はミドルブロッカー(MB)のつぐみをオポジット(OP)で起用。つぐみは攻撃だけでなく相手のエース吉武美佳(3年)を封じ「レフトのエースとマッチする役割を果たせた」とうなずいた。

古川学園が全国高校総体覇者の下北沢成徳を力でねじ伏せた。第2セットを落として1-1に追い付かれたが続く2セットを連取。昨夏の高校総体の準々決勝で敗れた因縁の相手に雪辱し、2年生セッターの熊谷は「ここが鬼門。一丸となって、何としてでも勝つという気持ちだった」と息をついた。
ドミニカ共和国からの留学生タピアが31得点と躍動。195センチの長身からの強烈なスパイクや移動攻撃で得点を重ねた。同国の育成年代の代表にも名を連ねる逸材は「日本一になれるように、自分の仕事をしたい」と決勝を見据えた。

下北沢成徳高校総体との2冠を逃した。1-1の第3セットから2セット続けて落とした。古川学園のエースでドミニカ共和国からの留学生タピアにスパイクを次々と決められた。小川監督は「伸びてくるボールや、強いボールも打ってきてリズムが狂った。対応しきれなかった」と脱帽した。