インハイ3回戦の結果

八王子実践 2-1 就実
東九州龍谷 2-0 城南
進徳女 2-1 誠信
金蘭会 2-0 郡山女大附
古川学園 2-0 京都橘
東京都市大塩尻 2-0 細田学園
誠英 2-1 九州文化学園
下北沢成徳 2-0 福井工大福井

 令和4年度全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(インターハイ2022)大会3日目、女子決勝トーナメント3回戦、地元徳島・城南は東九州龍谷(大分)と対戦。終始リードを保った東九州龍谷が城南を2-0で下し、決勝トーナメント4回戦進出を決めた。
 第1セット序盤から、東九州龍谷がリードする展開に。#2飯山エミリを軸に、#5飯尾風香、#3岡部詩音らアタッカー陣がポイントを取って12-5とリードする。城南は粘り強いレシーブからキャプテン#3森本はなや#5澤美月が力強いスパイクを決め、東九州龍谷の高いブロックに苦しみながらも挽回を図る。#5澤の連続得点や相手の攻撃をレシーブでつないでフェイントで落とすなどして、城南は11-14と3点差まで追い上げた。
 しかし、点差を詰められたところで東九州龍谷の猛攻が再開。#5飯尾のライトからの鋭いスパイクや#2飯山の一枚ブロックなどで18-12と再び引き離す。そのまま終盤も勢いは止まらず、最後は#7石山菜花がライトからスパイクを決めて、東九州龍谷が25-15で第1セットをものにした。
 第2セットも、序盤から東九州龍谷#7石山や#3岡部らアタッカー陣のスパイクが自在に決まり、東九州龍谷が12-0と大きくリードする。城南は#10嵩原夏希のスパイクで1点目を取ると、エース#3森本や#4竹田清花のクイックなどで5-17と巻き返しを図るが、ゲームの流れを変えることができない。
 勢いに乗る東九州龍谷が確実にポイントを挙げていき、22-7と大量リード。しかし、次の場面で城南が得点すると、サウスポー#8重田沙紀のサーブで崩し、連続得点。続けて城南にブロックポイントが出て10点目を取ると、相手の攻撃を拾ってエース#3森本が決め切り11点目を奪取。さらに#8重田のサービスエースなども決まり、城南が6連続得点で13-22と奮起。
 しかし、城南の追い上げもここまで。東九州龍谷#2飯山がセンターから強烈な一打を決めて23点目を奪うと、続けて城南の攻撃を拾い攻撃につなげてマッチポイント。城南#3森本がレフトスパイクで1点返すも、最後は東九州龍谷がライトスパイクを決めてゲームセット。終始リードを保った東九州龍谷が25-14で第2セットを取り、ストレート勝ちを収め4回戦へ駒を進めた。

 インターハイで初優勝した地、徳島で躍進を狙ったバレーボール女子の九州文化学園は決勝トーナメント3回戦で誠英(山口)に惜敗。井上監督は「監督が悪い。(タイムを取るタイミングや指示について)もっと見守ってやれば良かった。とことん一生懸命な気持ちを冷めさせてしまったかもしれない」と自らを責めた。
 第1セット先取後、第2セットも序盤はリード。激しいラリーを繰り広げながら、好プレーが相次いだ。だが、昨季からの主力が残る誠英も粘り強い守備で対抗。逆転でこのセットを奪われると、最終セットは要所でジャッジやサーブミスも出てしまった。WSの大串、君田らの活躍で22-22と追いついたが、最後はブロックで止められた。
 試合後、選手たちに謝罪したという井上監督は「でも、それだけじゃない(課題がある)のは本人たちが分かっている。次は、まず国体九州ブロック大会。やるしかない」と秋、冬の勝負へ向けて気持ちを切り替えていた。

 女子決勝トーナメント3回戦、八王子実践(東京[2])と対戦した春高優勝の就実は、マッチポイントを握りながら2-1で逆転負け。八王子実践が決勝トーナメント4回戦へ駒を進めた。
 試合開始直後、就実がいきなりブロックで得点すると、続けてサービスエースを決め2-0とリードする。その後、就実は#4福村心優美や#6髙橋凪のレフトスパイクや#7岡﨑杏のライトスパイクなどで得点を重ねていく。八王子実践も、#2野田祐希や#7小林花凛のクイック、#1成瀬ももかや#5春日七海らのスパイクでポイントを取るが、追いついては離されるという展開になり、就実が13-11と2点リードしてタイムアウトへ。
 その後、16-15とリードした場面から就実が相手の攻撃を拾ってしっかりと得点につなげ、5連続得点に成功。21-15と一気に引き離す。しかし、就実のサーブミスで八王子実践に16点目が入ると、次の場面で八王子実践にスーパーレシーブが飛び出す。これを#5春日が得点にきっちりつなげて17点目を奪取。続けて#5春日がレフトからスパイクを決めて18-21と追い上げる。そして両者点数を取り合って迎えた終盤、八王子実践#4瀧澤凛乃の活躍や就実のミスもあって24-24の同点に。流れがどちらに転ぶかわからない展開となったが、25-25で八王子実践にサーブミスが出て就実が26-25とすると、最後はブロックポイントで27点目を奪取。就実が辛くも第1セットを27-25で先取した。
 第2セットは序盤から八王子実践が流れをつかむ展開に。サーブで相手レシーブを崩し、#4瀧澤や#5春日らが得点を重ね、9-3とリードする。流れを変えるべくタイムアウトを取った就実だが、八王子実践の効果的なサーブに崩され、思うように反撃できない。逆に八王子実践は勢いを増して18-9と大きくリードする。
 その後も就実は#10岡田愛菜や#8押川優衣らが得点し追い上げを見せるも、追いつくまではいかず。終盤も#1成瀬や#4瀧澤らが着実に得点を挙げた八王子実践が第2セットを25-17で取り、セットカウントを1-1と戻した。
 第3セット、第2セットの勢いそのままに八王子実践が3-0とリードする。その後就実がいったん追いつくものの、八王子実践サービスエースなどが出て再び8-5と点差を広げる。この場面で就実がたまらずタイムアウトを取ると、その後#8押川のバックアタックや#7岡﨑のクイック、#6髙橋のスパイクで得点し、10-12まで追い上げる。そして#4福村のサーブで相手を崩し、八王子実践のミスを誘発。連続得点に成功し、13-12と逆転してタイムアウトを迎える。
 その後、就実にサービスエースが出て15-13とリードを広げると、八王子実践#4瀧澤のスパイクをブロックするなどして20-17と先に20点目を奪う。
 セット終盤、なんとか追いつきたい八王子実践は#4瀧澤、#5春日、#12小林花音らの活躍で22-23と1点差まで迫る。しかし次の場面で就実にブロックポイントが出て、就実が24-22とマッチポイント。絶体絶命の場面だったが、ここで八王子実践#1成瀬が2連続得点を挙げ24-24と同点に追いつくと、貴重な25点目はロングラリーを制した八王子実践が奪取。最後は就実にスパイクミスが出てゲームセット。マッチポイントを握られながらも4連続得点に成功した八王子実践が第3セットを26-24でものにし、劇的な逆転勝利で4回戦進出を決めた。