梅雨明けの修正

 気象庁は1日、今年の梅雨入りと梅雨明けの時期の確定値を発表した。九州南部・北部▽四国▽中国▽近畿▽東海▽関東甲信――の7地方について、梅雨明けが1カ月近く、速報値よりも遅くなった。北陸と東北南部・北部は「特定できない」とされた。
 九州北部▽四国▽中国▽近畿▽関東甲信▽北陸▽東北南部――の7地方は、6月下旬の速報で観測史上最も早い梅雨明けとされたが、いずれも覆った。
 梅雨入りと梅雨明けについて、気象庁は例年、1週間の天気予報などを基に速報値を、9月ごろに確定値を発表している。今年は日本の南側に位置する太平洋高気圧の本州付近への張り出しが6月下旬に強くなったため、関東甲信などで梅雨が明けたと判断。だが、7月中旬以降に停滞前線などの影響で曇りや雨が続き、時期を大幅に見直した。
 楳田貴郁・異常気象情報センター所長は「多くの地域でこれほど梅雨明けの時期がずれるのは初めて。予測技術の精度向上を図らなければならない」と述べた。
 
 主な地方の梅雨明け確定値(カッコ内は速報値)
 九州南部=7月22日ごろ(6月27日ごろ)▽九州北部・四国=7月22日ごろ(6月28日ごろ)▽関東甲信・東海=7月23日ごろ(6月27日ごろ)▽近畿=7月23日ごろ(6月28日ごろ)▽中国=7月26日ごろ(6月28日ごろ)

・梅雨明けが遅くなったみたい。