もう全然見に行っていないけど…

 歌手で女優のソニンが、優れた芸術家らを表彰する『第41回 菊田一夫演劇賞』の演劇賞を受賞し、18日に都内で行われた授賞式に出席した。2003年に女優業へと進出してから、13年間かけてつかんだ初の演劇賞に「世の中にはたくさんの方がいて、マイノリティの方もいると思う。でも、こうやって精進していれば見ていてくださる方がたくさんいらっしゃって、それが広がって認めていただける日があるんだなと思って、感無量です」と涙ながらに喜んだ。
 もともと、歌手として芸能活動をスタートさせていることから「演劇出身ではないし、自分はこのような大きな賞にあらゆる理由で縁がないと思っていました。まさか、こんなような日が来るとは…」と恐縮。「アイドルで歌手活動をしていた頃の自分を育ててくださった事務所の方々や演劇の方々、皆さんの教えがあって今の自分があると思います」と感謝の思いを伝えた。
 最近は、ミュージカルとストレートプレイ(歌を含まない演劇)両方の作品にバランス良く出演することを心がけていたといい「垣根なく、いろんな役を演じることを目標にやっておりました」とにっこり。評価の対象となった『RENT』『トロイラスとクレシダ』『ダンス オブ ヴァンパイア』の3作に触れて「それぞれ役柄の違う三役を演じさせていただいたのですが、それを見ていただけたのだなと思うと、大変うれしいです」としみじみ語っていた。

・もう私の知ってるソニンさんじゃなくなっている。でも、ソニンさんが活躍してるって話はうれしいな。