春高予選

古川学園3-0尚絅学院
・浜北西3-0島田商
福井商3-0北陸
・金沢商3-0星稜
・大垣養老3-0長良
・和歌山信愛女短大附3-2熊野
・安田女3-2広島桜が丘
・就実3-2倉敷翠松

田代佳奈美のトスが相手のブロックをあざ笑うかのように散り、背後のアタッカーにもぴたりと合う。相手の陣形を読む戦術眼に正確なトス技術。全国屈指の名門を29度目の“春高”に導いたのは、主将の鈴木が「チームの柱」と認める1年生セッターだった。日本バレーの将来を背負って立つ逸材だ。滋賀県生まれ。長野・裾花中時代には全国大会2連覇を達成し、全日本ユース代表候補にも選ばれた。「いつだって日本一」という目標を目指すため、進学先には春高優勝4度を誇る古川学園を選択した。
 司令塔としての資質は天性のものがある。「とにかく雰囲気がいい。常に落ち着いていて、仲間に安心感を与える。トスコースを読ませない絶妙の間も教えられるものではない」と絶賛する岡崎典生監督は「最高の素材」と言い切る。
 それでいてまだ15歳。現在171㌢の身長も伸び続けている。「乳歯が7本もあり体も丸い。赤ちゃんがバレーをやっているようなもので、体ができあがったときにどんなプレーをするのか想像できない」。岡崎監督は現時点での完成度の高さより、計り知れない可能性にひかれている。
 「身長は最低でも180㌢は欲しいし、ツーアタックやブロックにも磨きをかけたい。いつかは日の丸のユニホームを着る夢をかなえたい」。大きな希望を胸に抱くスーパー高校生は、全国に舞台を移してセンセーションを巻き起こすつもりだ。

産経新聞より。いい加減竹下さんの後を継ぐセッターに出てきてもらわないとね。