スポーツ報知

 世界デビュー半年でドラマ主題歌を担当し、ブレイク目前のロックバンド。「ジャニス・ジョプリンの再来」と評される松尾のハスキーな歌声、亀本のギターが生み出す軽快なメロディーが合わさった楽曲は、1度聴いたら忘れられない強烈なパワーを放つ。
 2人は同じ長野県内の高校出身。07年高1だった松尾が結成したバンドへ1年先輩の亀本が加入。それがグループのはじまりだが、松尾は「当時はプロになる考えはなかった」という。
 運命が動き出すのは09年。10代限定のオーディション「閃光ライオット」。決勝大会に勝ち残り、本気でバンドに打ち込む同世代の若者に触れた松尾は「東京でバンドをやってやる」と決意。10年に2人で上京した。
 東京で始動したが、観客数人で会場代の自腹負担も。だが「自分がクールだと思うものを突き詰めていけば、必ず見つけてくれる人がいる」(松尾)と焦りはなかった。4年間、理想の音楽へのぶれない姿勢でファンを増やす。「あの4年間があるからいま自分の芯を曲げずに曲も作れている」と胸を張る。
 「全年代、性別、国を問わずに心に訴えかけるような歌を」と松尾。亀本も「海外から認められる音楽を目指したい」が目標だけに、まずは日本を席巻する。

・私がGLIM SPANKYさんを初めて見たのは2013年の大晦日。もっと前に見るべきだったな。