協会理事

 日本バレーボール協会は21日、東京都内で評議員会を開き、次期役員を選任。理事候補者として諮られた20人のうち15人を理事に選んだが、現職会長の中野泰三郎氏と強化事業本部長の森田淳悟氏らが出席評議員(17人)の賛否を問う投票で過半数の賛成を得られず落選する異例の事態となった。会長の交代が確定し、新会長は22日の臨時理事会で理事の互選により決める。
 理事総数は現在の19人より4人減ったが、女性理事は1人から4人に増加。昨年のロンドン五輪女子日本代表で銅メダルを獲得した竹下佳江さん(35、現在は休養中)、柔道の全日本女子暴力問題を告発した選手15人の相談役を担った山口香さん(48)も選ばれた。任期は2年間。
 評議員会の議長を務めた成田道彦氏によると、評議員会は協会の現状に対して▽2年連続で赤字決算となった財政▽体罰・暴力問題への対応の遅れ▽男子日本代表監督の選考過程−−などを問題視。「経営体制の刷新が必要」との意見が多く、中野会長らの再任否決につながったという。成田氏は「新理事には財政基盤強化やスピーディーな運営を期待したい」と話した。

・ミスターバレーボール森田淳悟氏が強化事業本部長から外されて、竹下佳江さんが理事に。