春高準々決勝の結果

九州文化学園 2-1 京都橘
東京都市大塩尻 2-0 高松商
共栄学園 2-1 金襴会
東九州龍谷 2-0 鹿児島女

女子準々決勝で金蘭会(大阪)は共栄学園(東京)と競り合ったが、最後は身長201センチの張のクイック攻撃に対応できず、目標の4強入りを逃した。それでも和田主将は「『拾ってつなぐ、工夫する』という金蘭会のバレーはできました」と胸を張った。池条監督は「4強入りには高さがあって決定力がある選手が必要だと改めて感じた。選手たちはしっかりと考えたバレーをやってくれた」と話した。

 快進撃が止まらない。“無印”だった東京都市大塩尻が有力校などを「全員バレー」で次々と退けて初のベスト4入りを果たした。牧田春奈主将(3年)は「ここまで来たからには負けられない」とチームは乗りに乗っている。
 勢いがある。昨秋の国体で敗れた、エース白井美沙紀(2年)擁する大和南をフルセットの末に破ると、準々決勝の高松商戦は第1セットを21-24から5連続得点で一気に押し切った。「自分でプラスに考えろ」という岡田隆安監督の教えが生きた。
 同校を率いて5年目の指揮官は、長野・裾花中で全国優勝を過去3度経験した64歳の名将だ。選手に自立を促す指導を重視。体育館にはビデオカメラと巨大なスクリーンを設置。スパイクのフォームなどを瞬時に再生し、選手自身に見つけさせた課題を克服させている。
 部員は一軒家を改装した寮で生活し、当番制で自炊をこなす。“名将”もバレーから離れれば「ギャグ好きのおじいちゃん」と牧田主将。チームはまさに家族のように気兼ねがない。
 11日の準決勝へ向けて盛り上げ役のエース高相みな実(2年)は「私たちはまだ伸びる。調整ではなく、いろんなことにチャレンジして新しい塩尻を見せます」と拳を握る。裾花中1年のときに監督に出会い、中3で全国制覇した6人が今の3年生だ。強い絆を持ち、「ここで監督を胴上げしたい」と口々に誓った。