春高3回戦の結果

金蘭会 2-1 古川学園
下北沢成徳 2-0 進徳女
就実 2-0 札幌山の手
横浜隼人 2-0 福井工大福井
富士見 2-0 習志野
旭川 2-1 大阪国際滝井・大阪国際
誠英 2-0 國學院大栃木
東京都市大塩尻 2-1 宮崎日大

 

北海道女子代表の札幌山の手は2021、22年の覇者・就実(岡山)に0-2のストレートで敗れ、2016年以来8年ぶりのベスト8を逃した。
 札幌山の手は序盤から就実の打点の高い攻撃に苦しめられた。オポジット高橋瞳衣(2年)を中心に攻めたが、時間の経過とともに個々の力量の差があらわになり、力尽きた。
 アウトサイドヒッターの黒田百花主将(3年)は「就実の攻撃は今まで受けたことのない高さと強さがあり、ブロックやレシーブでどうすることもできなかった。修正できないまま、最後までいってしまった。もっと勝ちたかった」と涙ぐんだ。
 渡辺徹監督は「子供たちは力を出し切れず、技術的に足りない部分があった。乱れた時に慌てず、ラリーに持ち込めればよかったが、リズムをつかめなかった」と総括した。
 1回戦で5度の優勝を誇る名門の八王子実践に逆転勝ちし、2回戦で富山第一を退けるなど、今大会は2勝を挙げた。黒田主将は「八王子実践に負けるかも、と思いながら臨んだが、ここまで来られた。北海道の中ではできない、いろんな地区のチームとやれたのは後輩たちにとってもよかったと思う」と話した。

 昨夏全国高校総体8強の富士見が、習志野(千葉)を2-0のストレートで破り、春高では初となる8強進出を果たした。
 22年6月のアジアU-18女子選手権大会で日本代表に選出された渡辺実羽香(みうか)主将(3年)が奮起した。身長181センチ、最高到達点293センチのアウトサイドヒッター。初戦(4日)奈良文化戦(2-1)、5日の川崎橘(2-0)では、思うような攻撃ができていなかっただけに「今まで助けられていた。この試合で勝ちに貢献したい」。第1、2Sでは「手応えを感じた」レフトからの相手コートを突き刺すようなスパイクを決めて、得点に貢献した。
 目標とするのは、全国高校総体を超える4強入り。準々決勝は同日に行われ、国学院栃木(栃木)ー誠英(山口)の勝者と対戦する。「ベスト8は通過点。(準々決勝でも)自分がチームを引っ張る気持ちで頑張りたい」と力を込めた。